プロラクチンは脳下垂体前葉で産生分泌されるホルモンでありその主要な生理作用として哺乳類の乳腺の発育促進作用がよく知られているが、脳に作用して母性行動の誘導にも働く。

我々はプロラクチンの動物個体での生理作用を明らかにするために米国のシンシナチ大学のNelson Horsemanの研究室と共同でプロラクチンのノックアウトマウスすなわちプロラクチン欠損マウスを作成した(1)。
このプロラクチンノックアウトマウスは予想どおり卵巣におけるプロゲステロン合成の不全により雌が不妊となり、またミルクを産生するための乳腺胞の発育不全が認められた。