第41号: 伝統の器を楽しむ食卓風景 −9月−
  九月九日は、五節句のひとつ重陽ちょうようの節句です。現代ではこの日になにか特別な行事をする習慣はありませんが、古来中国では季節の花である菊の花びらを浮かべた酒を飲む風習がありました。この菊花の宴席が平安時代の日本に伝わり、江戸時代までは宮中や幕府の行事として執り行われていました。
写真は菊の花を五種類に描き分けた漆器の酒盃です。絵柄の違いを楽しみながらお酒を味わうのはいかがでしょうか。
  お酒党ではない甘党の方々も、この時期さまざまに趣向を凝らした菊花の和菓子を堪能することができますね。写真は菊の煉ねり切きり二種を盛った菊花文様の菓子鉢です。菊尽くしのティータイムを楽しめます。
  著者:食品工学教室 准教授 小竹 佐知子
  一言:この話題は以下を参考に、まとめました。
『年中行事大辞典』吉川弘文館(2009)
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